じりつLABO代表・桂陸人のサッカーノート 2011–2018
U-14日本代表(エリートプログラム)〜U-18日本代表

「書いて終わり」では、足りなかった。は、どうサッカーノートを書いていたか。

じりつLABO代表の桂陸人は、サンフレッチェ広島のジュニアユースとユースで10番をつけ、U-14日本代表(エリートプログラム)〜U-18日本代表に選ばれました。小5から高3までの8年間、ほぼ毎日書いたサッカーノートは約20冊、約2,800日分。全部のページを開いて、読み返しました。

約20冊小5〜高3
8年2011–2018
約2,800日8年間、ほぼ毎日
3色コーチの赤・緑・青
小5のノート
中1のノート
高1、U-16日本代表チリ遠征のシート
小6のノート
高3のノート
小5 / 2011 U-16日本代表 / 2016 高3 / 2018
Before you read

大事なのは、ノートを「書いたあと」。

8年分のノートには、コーチが赤や緑のペンで返した言葉がたくさん残っています。目立つのは答えではなく、「なぜ?」「どうする?」という問いでした。

それでも、U-16日本代表に選ばれた高1の年に、コーチから「内容が甘い」と書かれています。本人もいま、当時は「なぜ」を考えることをサボっていたと振り返ります。

ノートが力になったのは、問いを受け取って、次の日の練習で試した時でした。このページでは、実物のページで、その「書いたあと」を追っていきます。写真をタップすると、ページ全体が見られます。

8 years of notes

8年分のノート

小5の市販のサッカーノートから、高校の日誌シートまで。横にスクロールできます。

  1. 小52011
    高陽

    「良かったこと/悪かったこと」を色ペンで分けて書き始める

  2. 小62012
    高陽

    〈悪かったこと〉に「←なぜ」を書き足すようになる

  3. 中12013
    サンフレッチェ広島 ジュニアユース

    「なんで良かった? なぜ悪かった?」と問われる

  4. 中22014
    ジュニアユース

    U-14日本代表(エリートプログラム)に。全国大会で日本一

  5. 中32015
    ジュニアユース → ユース

    U-15日本代表候補に。秋にユースへ上がる

  6. 高12016
    ユース

    U-16日本代表に。「子供のサッカー」と言われる

  7. 高22017
    ユース

    「もっと考えろ」。原因を自分で言葉にする

  8. 高32018
    ユース

    チームを引っぱる側へ。秋に大学受験

小52011高陽(広島市)

コーチの問いに、次の日の自分が答えている

最初のノートは市販のサッカーノートです。小5の12月、チームのミーティングをまとめたページに、コーチがこう書きました。

よく書いています。優先順位のことが書いてない。SBとしての優先順位は何ですか?

2011年12月24日 コーチの書き込み

翌日

もらう前に首をふってゆうせんじゅんいを決めてダイレクトで出す。

2011年12月25日 本人のまとめ(赤枠)

答えを教えてもらったわけではありません。問いを持ち帰って、次の日の試合とミーティングで自分なりの答えを書いています。

小学校の監督の山口先生たちに言われたことも、すぐ試しています。

この試合は、山口先生や高島コーチから「くさびに入ってこい」といわれ、さんこうにしてみると、いい動き出しができた。今度からはくさびに入ろうと思った

2011年7月20日 可部戦
コーチ12月24日。ミーティングをまとめたページの一番下に「SBとしての優先順位は何ですか?」
本人12月25日。赤枠で囲んだ本人のまとめ「もらう前に首をふって…」
本人7月20日。言われたことを、同じ日の次の試合で試した
本人10月3日。山口先生に「点もとれて、人を生かせるプレーヤー」と言われた日
小62012高陽

「←なぜ」を、自分で書き足すようになる

小6のノートはサンフレッチェ広島のロゴ入りです。〈良かったこと〉〈悪かったこと〉の横に、矢印で理由を書き足すようになりました。

パスが弱すぎたこと。←足にミートできていなかったから。

2012年4月4日

4月に「パスを『てん』で合わせる」と書き、3か月後の大会では、それが実際にできた理由まで赤ペンで書き足しています。

くさびのパスを早いボールでてんで合わせたこと。(赤)前の反せいをいかしてやったから

2012年7月15日 フジパンカップ

6月の大会では通算8点を決めて「←初めてのこと」と書き、全日本少年サッカー大会ではベスト8に進みました。5月には、観音高校の監督の話を聞いて「大事なこと」を書き留めました。

本人4月4日。〈悪かったこと〉の横に、赤い矢印で理由を書き足している
本人7月15日。赤ペンで「前が見えていた」「前の反せいをいかしてやったから」
本人5月4日。観音高校の監督の言葉「1 人間性 2 勉強 3 技術」
コーチ7月14日。先生のコメント「同じスピードだと相手がなれるので緩急を変える!」
中12013サンフレッチェ広島 ジュニアユース

「なんで良かった? なぜ悪かった?」

ジュニアユースに入って2か月。セレッソのジュニアユースに負けた日のページの一番下に、コーチの迫さん(現・横浜F・マリノス ヘッドコーチ)が赤ペンで3行だけ書いています。

なんで良かった??
なぜ悪かった??
どうやったら良くなる?

2013年6月1日 迫さん(赤ペン)

その2週間後には、もう一言。

自分の行動を決定するのは、いつも自分ということ。他の誰でもない。

2013年6月18日 赤ペン

9月のミーティングでは「インプット・アウトプット」を教わり、本人はこう書いています。ノートを書くことと、それを使うことは別だと、中1の時点で言葉にしていました。

サッカーノートを書くだけでなく、練習・試合で使えるようout putしたい。

2013年9月4日
迫さん6月1日。いちばん下の赤ペンが迫さんの3つの問い
コーチ6月18日。「自分の行動を決定するのは、いつも自分ということ」
本人9月4日。「サッカーノートを書くだけでなく」
中22014ジュニアユース

言われたことを、4日後に試す

5月、プレミアカップ全国大会で日本一に。まとめのページには、MVPをとった先輩の名前を挙げて次の目標を書いています。

来年は自分も大志君をこえてMVPをとりながら点も決めれる選手になる。

2014年5月 プレミアカップ全国大会のまとめ

10月、ジュニアユースの監督の沢田さん(中3からはユースの監督)が、緑のペンでシュートの狙い方を書きました。

右足でシュートする時は右を狙う。(中略)もっと周りを観察する。頑張れ!!

2014年10月27日 沢田さん(緑ペン)

4日後

右足でシュートなら右。左なら左をねらうをすごく意識できたから良かった。こうゆう意識があるとキーパーも見やすくなってゴールできやすい。この感覚を忘れない。

2014年10月31日 本人
沢田さん10月27日。下の緑ペンが沢田さんのコメント「右足でシュートする時は右を狙う」
本人10月31日。「右足でシュートなら右。左なら左をねらうをすごく意識できた」
本人5月。全国大会で日本一になったあとのまとめ
中32015ジュニアユース → ユース

日の丸と、忘れたユニフォーム

2月、U-15日本代表候補のトレーニングキャンプ。配られたシートの「将来の夢・目標」の欄に、こう書いています。

バイエルンでプレーする。Wカップで点を決める。

2015年2月 U-15日本代表候補キャンプ

6月には、コーチの青ペンで、ページの上半分に書き込みがありました。

一流は20回チャンスがあったら20回とり続ける。それ以外の人は来ないと思って動き出さず、急に来たチャンスを走っておけば良かったとチャンスを逃す。その差は大きい。

2015年6月 コーチ(青ペン)

8月、ジュニアユース最後の全国大会。ユニフォームを忘れて、初戦に出られませんでした。3日後、忘れた原因を自分で6つ書き出し、最後をこう締めています。

1番は、チャレンジャー精神で、2番は常に横には仲間がいること。これを忘れない。ユニも忘れない。

2015年8月6日
本人2月。U-15日本代表候補キャンプのシート。「将来の夢・目標」の欄
コーチ6月。ページの上半分がコーチの青ペン
本人8月6日。ユニフォームを忘れた原因を書き出したページの最後
高12016サンフレッチェ広島 ユース

「考えろ」と書かれても、考え方は分からなかった

U-16日本代表に選ばれた年です。それでも5月、ベンチスタートの試合のあとに、答えの出ないまま書いています。

考える量って、本当になんなんだろう。考える量、「意識する量」もっとどうすればいいんだろう。

2016年5月21日

3週間後、沢田さんが緑のペンでページの半分を埋めました。ほめ言葉ではありません。

陸人のノートは代表日誌も含めて書いてある日は多い方でも3年と2年にくらべたら全然少ない。内容が甘い。まずはもっと振り返って出来たのか出来なかったのか、なぜ出来なかったのか書く→これが考えることの第一歩。

2016年6月15日 沢田さん(緑ペン)

U-16日本代表でも、書いている量と中身は足りないと言われていました。いま本人は、当時をこう振り返っています。

実際にノートでは考えてやれてたけど、書かれてるだけで、何をどう具体的に考えればいいか分からなかったな。

桂陸人(じりつLABO代表)
本人5月21日。「考える量って、本当になんなんだろう」。緑の下線は沢田さん
沢田さん6月15日。下半分の緑ペンが沢田さんの「考える手順」と「内容が甘い」
本人12月。U-16日本代表チリ遠征のシート。夢は「小さい選手、少年に希望をあたえること」
本人1月24日(中3)。ノートの表紙裏に貼った目標
高22017ユース

原因を、自分の言葉にするまで

ミスが続いた3月の試合のあと。問いを自分に向けて、原因を一つに絞っています。

なぜ、1個しか意識できなくなるのか。自分に自信がないのが、1番の原因だと自分は思う。(中略)言われてできてもダメで、自分からスイッチを入れれるようにならないと今日のことをまたくり返してしまう。

2017年3月31日

同じページの下に、沢田さんの緑のペン。この頃のコメントは、ほとんどが「もっと考えろ」でした。

完全な守備はない。だから毎日毎日ゴール前の守備と攻撃を練習している。もっと考えろ!!

2017年4月6日 沢田さん(緑ペン)

6月には、点が取れない理由を自分でこう書いています。

自分の不得意なプレーばかり、気を使ってしまって、得意なスピードに乗ったドリブルとか、裏への抜け出しとか、そういうのを出しきれてない。「ゴールに向かってない」これが1番の、今点が取れない理由かもしれない。

2017年6月3日

そして8月、ようやく2つの課題がつながりました。

できるときは、力が入ってない時。できない時は、力が入っていて、1個しか見れない時。

2017年8月23日
本人と沢田さん3月31日。上の囲みが本人の「自分に自信がないのが、1番の原因」、下の緑ペンが沢田さんの「もっと考えろ!!」
本人8月23日。「できるときは、力が入ってない時」
本人6月3日。「『ゴールに向かってない』これが1番の、今点が取れない理由かもしれない」
高32018ユース

迷った場面で、ゴールに向かった

7月30日、大宮戦。2-3で負けた日のページは、こう始まります。

人生で1番苦しい試合だった。
振り返りたくないけど、悔いはないことだけ言える。

2018年7月30日

ラスト、2-1で勝っている時、俺は時間稼ぎをするか、ゴールに向かうか迷った。最初は時間稼ぎをしようと思っていた。でも、イケると思って、ゴールに向かった。(中略)もし、あそこでゴールに向かっていなかったら、今後のサッカー人生でもずっと逃げてばっかの、弱い選手になっている気がする。(中略)これだけ大切だから書いておく。

2018年7月30日 大宮戦 2-3

1か月後、沢田さんのコメントは「考えろ」から変わっています。

ここから本番になる。味方に要求すること、その中で少しのズレを合わせていくことが大切になる。FWとしてチームを引っぱれ!!

2018年8月26日 沢田さん(緑ペン)
本人7月30日。「でも、イケると思って、ゴールに向かった」
沢田さん8月26日。コメント欄に「FWとしてチームを引っぱれ!!」
Still not enough

ここまでやっても、足りなかった。

  • 8年間、ほぼ毎日書いた。約2,800日、約20冊。
  • コーチの問いに、毎回自分の言葉で答えた。
  • U-14日本代表(エリートプログラム)〜U-18日本代表に選ばれた。

それでも、プロにはなれませんでした。
もしなれていたとしても、活躍できていたかは分かりません。

ノートに返ってきたのは「内容が甘い」「もっと考えろ」。書くだけでは、足りなかったのです。

技術も身体能力も、
土台は「考える力」。

技術や身体能力は、もちろん大事です。でも、考える力は、あとからでも必ず伸ばせます。そして、技術も身体能力も、伸ばしていく土台には必ずこの力があります。

What made the difference

代表の仲間とのちがいは、ノートの中身ではなかった。

同じ世代の日本代表には、のちにワールドカップで戦う久保建英選手(タケ)たちがいました。ノートに何を書いていたかを聞くと、桂の答えはこうでした。

ノートに書いていた中身は、タケたちとほとんど変わりません。違ったのは、書いたあとの行動です。

桂陸人(じりつLABO代表)
ノートの中身書いたあと
桂陸人毎日書く振り返りも課題も、約20冊分止まりがち「考えろ」と書かれても、何をどう考えるかが分からなかった
トップに
行った選手
大差なし書いていることは、あまり変わらないアクションが違う書いたあとの行動が違った
After football

それでも、この習慣は
社会に出て武器になった。

サッカーのあと、リクルートに入社しました。振り返る、なぜかを考える、次の行動に移す。ノートで8年間続けてきたこの習慣が、仕事でそのまま生きました。

だから、断言できます。この力はサッカーのためだけのものではありません。小さいうちから身につけた子は、どの世界に進んでも強い。

  1. 01結果を出す振り返りと改善を、毎日くり返す
  2. 02数々の表彰出した結果が、社内で評価される
  3. 03最年少で、超大手クライアントの担当に結果と表彰を重ねて、任された
JIRITSU LABO

じりつLABOは、その「書いたあと」を毎週いっしょに。

「考えろ」で終わらせず、何をどう考えるかを、第三者のコーチが毎週いっしょに組み立てます。答えは教えません。小5の桂がそうだったように、問いを受け取って、次の日の自分が答えを出せるようにします。

書いたことを、次の行動に変える。当時の自分にいちばん足りなかったこの部分を、毎週いっしょに考える場所としてじりつLABOをつくりました。

桂陸人(じりつLABO代表)
言語化力自発力習慣化力修正力逆算力
じりつLABOのサイクル:書く、なぜ、どうする、試す。真ん中でコーチが毎週いっしょに考える 書くその日のことを毎日 なぜ?できた理由・できない理由 どうする?次の一手を具体的に 試す練習・試合で使う コーチが毎週いっしょに第三者として問いを返す
毎週

週1回のオンライン面談で、その週のノートと試合を振り返ります。書きっぱなしにしないための、決まった場所です。

第三者

厳しいことを言う役は、親ではなくコーチが引き受けます。親御さんは、頑張りを認める一番の味方でいられます。

見える化

5つの力を毎週スコアにして、保護者の方に報告します。「成長した気がする」を、数字で確かめられます。

Your own coach

監督でも、親でもない。
“専属コーチ”という、新しい存在。

子どものまわりには、評価する大人と、近すぎる大人しかいません。じりつLABOのコーチは、そのどちらでもない場所に立ちます。

チームの監督・コーチ
評価する人

試合に出すかどうかを決める立場。子どもは、弱いところを見せにくい。

家族
近すぎる人

いちばんの味方。でも、サッカーのことを言うと、けんかになりやすい。

じりつLABOの専属コーチ
伴走する人

評価もしない、家族でもない。だから、本音で話せて、本気で向き合える。

厳しいことも、言う。甘い振り返りには、はっきり「甘い」と返します。
お尻も、たたく。サボりそうな週は、こちらから声をかけます。
本気で、ほめる。小さな変化を見逃さず、言葉にして伝えます。

一人の子を、最後まで責任を持って担当する。
じりつLABOには、そんなスペシャルな専属コーチがそろっています。

For your child

お子さんは、
サッカーノートを書いていますか?

A書いていない・続かない

  • 何を書けばいいのか分からない
  • 書き始めても、三日坊主で終わる
  • 言われたことしかやらない

B書いているのに“書いて終わり”

  • 毎日書いているのに、伸び悩んでいる
  • 同じ反省を、何度もくり返している
  • 書いたことを、練習で使えていない

書いていない子も、書いて終わりの子も、大丈夫です。

じりつLABOには、
書くことが“当たり前”になる仕組みがあります。

  1. 何を書くかを、一緒に決める目標から逆算して、毎日の「今日やること」と振り返りの項目をコーチと決めます。白紙のノートに向かわせません。
  2. 書いたものに、必ず返事が来るコーチが読んで、問いを返します。読まれると分かっているから、書くことが続きます。
  3. 毎週、書いたことを使う週1回の面談で、書いたことを次の練習の行動に変えます。書く意味が分かると、自分から書くようになります。

サッカーのことを言わなくなったから、親として気持ちがすごく楽になった。

受講中の保護者の声

小3の冬、ほとんど喋らなかった子が、半年後にはチームのキャプテンに。自分のミスを「もっとこうすべきだった」と言葉にできるようになりました。

じりつLABOで変わった子の例

8年間書いても、僕には足りなかった。

だから、お子さんには同じ遠回りをさせたくありません。考える力は、あとからでも必ず伸ばせます。始めるのは、早いほどいい。

今ノートを書いていなくても、大丈夫です。じりつLABOには、書くことが毎日の当たり前になる仕組みがあります。

まずは初回面談で、お子さんの今の様子を聞かせてください。ノートがある子は、ぜひ見せてください。

じりつLABO代表桂 陸人

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掲載している写真は、すべて桂陸人が実際に書いたノートです(一部)。